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紅虎餃子房の本社といえば、分かっていただける方も多いかと思いますが、
華は数年前、中島 武社長の社内初の唯一の直轄部下(当時)として、
新規物販業態の立ち上げプランナーをいていました。

転職活動をしていると中島武の部下だったというだけで
アポイントメントを取りたいと言うエージェントがいるくらい
カリスマ社長です。
私自身もとても尊敬していたし、今でも社長の言葉は私の人生の指針となってます。

ご本人が自著「ハングリー」で書いているように、自己破産後に際コーポレーションを
立ち上げ、成功した、ハングリーで、私と顧問は密かに「猛獣」と呼んでいたくらい
(社長ごめんなさい)激しく、そして品格のある人でした。

私の在職期間は1年ちょっとと短かったけれども、
社長から学んだことは、今でも人生の指針としています。

とても優しく、とても恐ろしい人でした。

恐ろしいのは顔(顔も怖かったですが^^;)でも、怒鳴り声でもなく、
その発言の鋭さでした。

私は入社した時、離婚したばかりで、自分に自信がなくて仕方がなかった。
女失格。。。そんな気持ちでいました。
入社して一日目、社長が車で店舗巡りをするのに同行しました。
社長の運転は非常に荒く、しかも携帯でガンガン店舗に連絡を入れ、
よそ見運転。
生きた心地がしませんでした^^;

緊張状態の私に
「おい、起業して成り上がるのにはどうすればいいと思う?」と聞いてきた社長。
私は正直に「分かりません」と答えました。
「世の中は、金持ちがつるんで金が循環してるんだ。
六本木ヒルズに住んでいる奴らは、その中で情報交換して、仕事を回し合ってる。
そこに入るには、何が重要だと思う?」そんな内容だったと思います。

「人間は同じようなタイプの人間とつるむんだよ。
2世がなぜ、いい男・いい女が多いか分かるか?
1代目の父親が成功すると、きれいな嫁さんをもらえる。
それでその子供達は、容姿がいいんだ。
容姿が良くて、いい服着て、そんな奴ら同士がつるんでさらに金を産んで
成功する。
俺が何で、成功できたと思う?
俺は自己破産して金がないときでも、借金してでも、ブランド物の洋服を着て、
背伸びをしたんだ。
そういう奴らの中に入っていくために。
俺なんかいい男でもないし、スタイルも良くないよ。
お前も俺も容姿に恵まれてるわけじゃない。
だけど、努力次第で成功できるんだ。
お前のそのダサイ服、垢抜けない髪型、メイクは何だ?
成功したいなら、背伸びしろ。
まずは外見を変えろ。
成功してる奴らの中に入れ」と言われました。

女の部下にそんなことを言うんです。
今でいえばパワハラ!と言われてしまうこと。
だけど、それは絶対的な現実で、私は所帯じみていたし、服装に気を遣っていなかった。
離婚直後にがーーーーん!!!!とショックを受けました。

そんな社長だから、社内でも女性社員に
「お前、営業のくせに何なんだ、その髪型!
そんな奴が信用されるか!」
「お前は何でそういう気持ち悪い話し方するんだ。
気持ち悪い!」
「その洋服は何なんだ、気持ちが悪い!」
「お前は何で出っ歯なんだ!(これはひどいですね、
ご本人が面接して採用した社員なのに;;;)」
言いまくっていました。
同期で入った子が3日で耐えられなくて退社。。。そんなこともありました。

だけど、私は現実として受け入れました。
確かに真実だったから。
メイクに関しては、「オカメ!」と言われ続けましたが、
私なりに気を遣うようになって、男の人の対応が全く違うってことを
退職してから分かりました。

社長は厳しかった。
和の店舗に洋花をディスプレイした。。。。それだけで鉄拳制裁(これは男性社員限定)
美意識が非常に高い人でした。

人の動かし方についても、社長自ら教えてくれた。
際は物販店舗も多数持っていて、私が販促イベントを企画した際は
汚い骨董家具を一緒になって磨いてくれた。
「下を動かすには、お前が率先してやらなきゃダメなんだ」と
一ヶ月間、骨董品を磨くこと以外させてくれない時期もありました。

でも、それは正しくて、売れなかった骨董が売れるようになり、
店舗のスタッフ達は自主的に磨くようになっていき、
売上が明らかに伸びた。

社長の言っていることは、常に正しかったし、商売の本質だった。
だけど、社長の方針が分からない!と言うスタッフも多かった。
現場に伝えられない自分にふがいなさも感じたし、
社長は間違ってる!と泣いて抗議をしたこともありました。

不思議な上司・部下の関係でした。
「会社は現場のスタッフで成り立ってるんです!
現場はギリギリでやってるのに、なぜ社長は怒るばかりなんですか!
スタッフを怒らないでください!
怒るなら私を怒ってください!」と抗議すると
翌日の社長ブログに「会社は現場で成り立っている。。。」と必ずコメントがありました。

照れ屋さんで、不器用な人だなと思いました。
そんな社長が大好きでした。
でも、今、それで困っています。
飲食チェーンの役員から、是非に!とオファーがあっても、
お店のコンセプト、内装、ネーミングをみていると
社長の「気持ち悪い!」って声が聞こえるんですよね。

中島社長を超える社長、なかなかいないです。






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コメント
無題
際コーポレーションの、お店のコンセプト、内装、ネーミングをみていると気持ち悪くて入る気にならないんですよね・・・。つきあいで2回紅虎で食べたけど不味いし・・・。
でもこんな風に、際コーポレーションやそのお店が大好きなファンの方がいてなりたっているんだな~、と感心しました。
【2011/01/14 19:53】 NAME[匿名アンチ] WEBLINK[] EDIT[]


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30代前半バツイチの私がお金をかけずにキャリアアップした(今も模索中ですが)経験や英語習得術、下ネタ(笑)も転職情報も織り交ぜた日々をつづっています。経営企画室や新規事業企画などを経験してきて、今は財務に転職をもくろんでいます★
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